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2018年04月24日

【会員専用 Weekly No.147】予想外に原油高

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  1. 予想外に原油高

  2. 米金利の上昇は米経済の反映でなくテクニカルな動き

  3. 2万2000円台値固めと中国ビジネス

 

Weekly 4月23日

予想外に原油高

18日付ドバイ/ロンドン発のロイターは「サウジ、原油価格を80-100ドルに押し上げたい意向=関係筋」との記事を配信した(日本語は19日、日経新聞では21日朝刊に記述)。18日のWTI相場は1.95ドル高の68.47ドル/バレルと14年12月以来の高値に急伸した。19日は一時69.56ドルを付けた後、反落、終値は0.15ドル安の68.33ドル/バレル。21日は朝方トランプ大統領がツイッターで「今の原油高は人為的」とコメントしたため、一時67.49ドルまで下落、引けは0.07ドル高の68.40ドル/バレル。

原油相場は先々週から上昇圧力を強めていたが、シリア情勢の緊迫化が背景と見られていた。そして先週18日発表の米原油在庫が減少、ガソリンなどの製品在庫も減り、押し上げ材料となった。20日はOPECとロシアなどがサウジで閣僚会合を開催したが、それに先立つ合同専門委員会が開催され、先進国の3月原油在庫は5年平均を120万バレル上回る水準とした。17年1月時点の3億4000万バレルから大幅に減少、協調減産の目標(5年平均)に近付き実質的に供給過多が解消したとしている。減産緩和に向かうのか、6月のOPEC総会まで駆け引きが続くことになる(減産合意は18年12月まで)。

ロイターの記事では、サウジは国営サウジアラムコの株式公開を控え、バリュエーションを引き上げたい意向があると伝えた。大規模な経済改革、イエメン紛争など軍費も嵩んでいる財政事情がある。今や原油高を最も望むのはイランでなくサウジとの見方だ。アラムコのIPO市場は決まらない様だが、14日、秘密だった業績を初めて明らかにした。17年1-6月の純利益は338億ドル(約3.6兆円)、米巨大企業を凌ぐがサウジの思惑通り展開できるか不透明であろう。もう一つの隠れた材料は中国。3月26日、上海先物取引所は人民元建て原油先物の取引を開始した。WTIと北海ブレントを上回る指標性を目指すと風呂敷は大きい、また、ドル支配を終わらせ、人民元の地位を引き上げることも目指しているとされる。米中貿易戦争で、そう言った覇権主義姿勢は影を潜めた印象だ。

実際に80~100ドルに向かうかは疑問だ。その最大の理由は米経済が景気拡大の最終局面に向かっているからだ。また、原油先物市場では20日公表の買い越し枚数が72.8万枚と前週から約2万枚増加、過去5年間で最大に近い水準(最大は2月9日の73.9万枚)にあるからだ。おそらく5月に入れば投機筋の売り手仕舞いにより原油価格は下落すると予想している。

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