News & Topics

News & Topics

2018年09月03日

【会員専用 Weekly No.163】米株に追いつかぬ日欧株

会員専用ブログの記事です。

続きを読むにはパスワードが必要となりますので、こちらから会員登録をお願いします。

■■------------------------------------------------------------------------------------------------■■

  1. 米株に追いつかぬ日欧株

  2. 日本株に欧州のマインドが投影

  3. 米国債利回りがドル高円安にブレーキ

■■------------------------------------------------------------------------------------------------■■

 

Weekly 9月3日

米株に追いつかぬ日欧株

トランプ大統領は今週の(意見公募)期間終了後、2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を発動させる意向だと、30日ブルームバーグが報道した。 この日外国為替市場では中国人民元が対ドルで約1週間ぶりの安値を付けたほか、豪ドルも対米ドルで約1週間ぶりの安値に下落するなどの動きが出た。対円ではドルが下落した。 新たな関税案では、住宅建材やテクノロジー製品、自転車、衣服など消費者向け商品に影響が及ぶという。 報道によると、パブリックコメント期間は9月6日に終了する見込みで、期限終了後にトランプ大統領が関税発動を予定しているようだ。

前日まで米株高(4連騰、NYダウは7ヵ月ぶり高値、ナスダックとS&P500指数は最高値更新)に対し、日欧の株価がもたついた動きとなっている。米国一極のままでは限界論が台頭しやすく、日欧が追随すれば世界同時株高の見方に変わることになる。

大雑把に測ると、日経平均は1月高値2万4124円に対し、8月末終値2万2865円は5.2%下に位置する。同様に、1月高値のドイツは8.8%下回る。5月高値のフランスは4.1%で最も下落率が低い、同じ5月高値の英5.6%が続く。国債格下げにあったイタリアは1月高値から15.2%で政変によるEU対立が尾を引き、新興国相場寄りの位置づけと思われる。

欧州の最大の問題は、難航する英EU離脱(ブレグジット)交渉。最近はあまりウォッチもしていないが、事実上の離脱交渉期限である10月を前に、強硬離脱(ハード・ブレグジット)か否かが問われる局面が続いているようだ。先週はバルニエEU首席交渉官が「前例のない提案を英国に提案する用意がある」と述べ、英ポンド急騰、英国株安となった。23日に英政府が「合意なき離脱」準備書25件を公表、27日にはフィリップ仏首相がハードブレグジットに備えた緊急措置の準備を閣僚に指示したと伝わっていただけに、柔軟な姿勢を好感した格好。一般的には、期限を12月に延期して延々と交渉が続くとの見方が有力。

英国ではロンドンシティーの条件がどうなろうと、金融サービスの門戸を開き続け、世界的金融セクターの地位を守ろうとすると見られている。シティ最大の特色である「第三国」への門戸開放方式を維持すると見られている。

EUは域内の投資家が抱える1.5兆ユーロの資産運用でシティの専門性は外せないと見られる(代替候補は小規模、投資家は分散化を嫌う)が、シティの稼ぎの43%はEUからの稼ぎとの見方がある。米バンカメ・メリルによると、ハードブレグジットの場合、世界の中央銀行は外貨準備保有の1000億ポンドを売却する可能性があるとの試算を発表した。短期間に移動する事態になれば混乱は避けられないので、市場は合意なき場合でも、臨時的な緩和策を注視することになろう。何しろ後述するように日本株は欧州投資家の動向が影響する。

PAGETOP