News & Topics

News & Topics

2019年01月28日

【会員専用 Weekly No.181】GDP論議が活発になる

会員専用ブログの記事です。

続きを読むにはパスワードが必要となりますので、こちらから会員登録をお願いします。

■■------------------------------------------------------------------------------------------------■■

  1. GDP論議が活発になる

  2. ドラギECB(欧州中央銀行)総裁のリスク認識

  3. 今だ方向感見られず

■■------------------------------------------------------------------------------------------------■■

 

Weekly 1月28日

【GDP論議が活発になる】

先週、キング牧師生誕記念日で休日の米国は、NYやボストンで-20度近い極寒波に見舞われ、文字通り凍て付いた状況のようだ。翌日の市場も動きが乏しく、方向感を得る状況にない。メイ英首相は否決された離脱案の代替案を提示したが、大枠は変わらず、新たな展開感は出ていない。

GDP論議が話題。中国の18年第4四半期GDPが前年比+6.4%と発表された。リーマンショック直後の09年第1四半期以来の低さ。18年通年では+6.6%。今年の市場予想は+6.3%。もっとも、実勢は大幅に悪化しているとの見方が大勢で、全米産業審議会(コンファレンス・ボード)は独自推計で18年+4.1%と発表。また、中国マクロ経済学者で、人民大学国際通貨研究所理事兼副所長の向松祚(コウ ショウソ)氏が昨年12月、同大学で行われた改革開放40周年経済フォーラムで講演し、「経済のデータを見てハラハラする」と中国経済の実態について衝撃的な言葉を発した。「中国のGDPは+1.67%どまりで、マイナスの可能性もある」と述べた。マイナス3%程度との憶測もあった15年のチャイナ・ショック時ほどは急悪化していない様だが、17年の改善ペースからは大きく落ち込んでいると見られている。既に、矢継ぎ早の景気刺激策を発表しており、その効果と追加プランに関心が集まるとの見方が多い。

あまり当てにされてはいないが、IMFが21日、世界経済見通しを改定。19年世界経済成長率は+3.5%、10月予想から0.2ポイント下方修正。10月予想も0.2ポイントダウンだったので、連続引き下げ。中国減速に伴う欧州、産油国の下振れが目立った。ハード・ブレグジット(合意なきEU離脱)懸念もあり、欧州経済の混迷が一つの焦点になりそうだ。ユーロ圏成長率は0.3ポイント引き下げ、牽引役のドイツは輸出不振と自動車低迷で0.6ポイントの大幅下方修正。日本は18年が1.1%と0.2%ポイント上方修正。

IMFは危機に備え、財政健全化を主張しているが、イタリアの経済・財務相は「リスクをもたらすのは自国の政策でなく、IMFの政策だ」と一蹴。財政赤字支出が妥当との主張だが、既に、フランスが10週連続の黄色いベスト運動への対応策で減税、最低賃金引上げなどの対策を進めており、財政出動がユーロ圏全体に広がるかどうかが焦点となって来ている。米ゴールドマンサックスの推計では、財政政策の転換により、19年のユーロ圏GDPは0.4%ポイント押し上げられる可能性があるとの見通しを発表している。

余談だが、鼻息の荒いのはインド。19年にも英国、フランスをGDP規模で追い抜く可能性がある。数年内には、ドイツ、日本も抜き、米、中に続く世界第3位となる可能性も指摘されている。日本企業進出が1000社を超え、駐在員人口も1万人突破と言われる。波風少なく、インド経済が順調に発展するかどうかも焦点の一つと考えられる。

PAGETOP