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2019年03月31日

【会員専用 Weekly No.190】利下げモードと中国の欧州接近

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  1. 利下げモードと中国の欧州接近

  2. 需給要因に不透明感、状況変化を探る

  3. 目まぐるしく変化しながら新年度入り

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Weekly 4月1日

利下げモードと中国の欧州接近

月曜の日経平均はその前週金曜のNYの急落を受けて650円安の32.8%、ほぼ1/3分は5銘柄(ソフトバンク、エーザイ、ファーストリテイリング、ファナック、ユニファミマ)で占めた。上昇は225銘柄中2銘柄しかないので、全面安症状だったが、先物主導色の濃い展開だった。依然として、ブレグジットは混沌としており、海外市場も方向感のない展開だが、昨年末のような大波乱再来の感触もない。

その中で、二つの流れが出ている。一つは「利下げ論」の強まり。米市場で25日の時点で10年債利回りは2.4054%、5年債2.1866%、2年債2.2499%、10年債と3ヵ月物TBの利回り差は約5bpに拡大。利回り水準は17年12月以来の水準。イエレン前FRB議長が講演で「イールドカーブ逆転は、景気後退でなく、ある時点で利下げを行う必要性を示している可能性がある」と指摘した。CMEグループフェドウォッチによると、9月までの利下げ確率62%、12月までが75%。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長が、29日

FRBは「直ちに」50ベーシスポイント(bp)の利下げを行うことが望ましいとの認識を示した。ブルームバーグによると、現在世界でマイナス金利債は10兆ドルに到達。債券は保有ではなく、運用益を狙わなければならない状況にある。債券価格の変動幅は小さいが、小刻みな変動を繰り返すことになると思われる。景況感が是正されれば、株式に資金が流れ込みやすい状況とも言える。

もう一つは、中国の欧州アプローチ。このところ中国高官の市場開放発言が増えている。例えば、工業情報相「工業部門への政府の管理・直接介入を削減へ」、商務省次官「海外からの投資に対する規制の透明性を高め、市場アクセスを一段と向上させる」など。フォーラムが開催されていることもあるが、一方で、23日付英FT紙は「中国、ハイテク規制緩和を求める米側への譲歩拒絶」と伝えた。28日から米側が訪中、4月3日から中国側が訪米と、協議が続くので行方を見守る状況が続くと見られるが、中国が欧州に対し、懐柔策に乗り出していることも考えられる。

習主席はイタリアと「一帯一路」覚書を交わし(伊内部に反対論があり積極的な五つ星運動と反対姿勢の同盟の分裂に注意)、フランスに乗り込んでエアバス350億ユーロの買い物(事故でボーイング737MAXの飛行をいち早く止め、ボーイング商談に揺さ振り)。習主席の発言は目立たないが、この後、4月9日にEU中国首脳会議が開催され、李克強首相が乗り込む。EU側は「中国への生温い対応は禁物」(22日付ロイター)としながらも、具体策は見送りの状況。まとまらないEUに中国がつけこむ余地があると思われる。目先的には中欧接近は安定材料となるかも知れないが、本質的な改革開放は遅れるとの見方が一般的であろう。二つの流れは、投機筋の売り仕掛け(売り崩せない?)に影響するものと考えられる。

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