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2020年03月22日

【会員専用 Weekly No.232】日本の個人投資家の動きに注目

会員様専用レポートです。

このレポートが、皆さんの資産運用の一助になれば幸いです。

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  1. 【日本の個人投資家の動きに注目】

  2. 【株安は大統領選を左右する 】

  3. 【NT倍率(日経平均÷TOPIX)急低下が意味するもの】

 

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Weekly 3月23日

 

【日本の個人投資家の動きに注目】

欧米での感染急拡大が止まらない。19日現在イタリアでの死者数が19%増で累計3405人となり中国を超えた、米国では感染者数が8千人を超え、死者数は100人を超えた。NY州とカリフォニア州では従業員の出勤禁止令まで出された。欧州では自動車生産が止まり、米国でもビッグ3、日系メーカーの生産停止が相次いでいる。

2月の経済統計が発表されてきているが、JPモルガンが米経済成長率予測を、第1四半期-4%、第2四半期-14%(いずれも年率換算)、(ゴールドマンサックスは4-6月を年率換算マイナス24%と予想)20年通年-1.5%としたことで、4‐6月期が最も厳しくなるとの想定も出て来た。遅行指数の失業率は年央6.25%としたが、ムニューシン米財務長官が20%に言及したことで、リーマン・ショック時のピーク10.2%超えが連想された。無給休暇の取得を要請した米航空株は先週2割安、ホテル株は12-19%安。雇用懸念が強まっている。

株安も止まらないが、18日の特色は債券安と原油底抜け。情勢不安に加え、大規模経済対策で国債増発は必至との見方で、イタリア10年物国債利回りは一時2.99%と3%大台に迫り、ECBの伊国債購入再開予測となっている。米10年物国債は1%割れ~1.27%と乱高下した。18日までに欧州の銀行は合計1300億ドルのドル資金を調達したと伝えられ、パニック的な換金売りではないが、ドル相場も逆に板が薄くなっていることで値が飛びやすい状況。原油相場はWTIで20日一時バレル19.46ドルに暴落、北海ブレントも一時24.52ドルと03年以来の安値水準。サウジの設定価格25ドルが下支えにならず、WTIの18日までの10営業日の下落率は56%に達した。

その中で、日本株はある程度の下値抵抗力を見せている。NYダウと日経平均の絶対値差は4000ポイント割れに縮み(2月10日前後には6000ポイントに迫っておりNYダウ割高が目立っていた)、NT倍率(日経平均/TOPIX)は19日には12.89倍(ピークは3月9日の14.18倍)に急低下している点などが挙げられる。

背景に、18日発表された個人金融資産の厚みがあると考えられる。3月末の配当取りに動きやすい局面にある。12月末の個人金融資産総額は過去最高の1903兆円、うち流動性が期待される「現・預金」は1008兆円と初の大台乗せ(株式等は211兆円、投資信託は74兆円)。16日、楽天証券は証券総合口座が400万口座を突破したと発表。2月に500万口座突破を発表したSBI証券と合わせ、個人の証券への関心が急速に高まっているようだ。歴史的株安が広範囲な銘柄への投資に拍車を掛ける公算がある。

できれば、証券減税でバックアップしてもらいたいところだが、相対的な社会安定の一つの指標と看做されよう。

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