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2020年05月20日

【会員専用 Weekly No.239】感染脅威と経済再開期待の綱引き続く

会員様専用レポートです。

このレポートが、皆さんの資産運用の一助になれば幸いです。

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  1. 感染脅威と経済再開期待の綱引き続く

  2. ボックスゾーン巡るせめぎ合い

  3. 中国全人代に向け強腰姿勢目立つ、米中摩擦再燃の懸念も

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Weekly 5月18日

 

【感染脅威と経済再開期待の綱引き続く】

「経済ニュースはバックミラー」とは、強気で知られるジェレミー・シーゲル・ペンシルバニア大大学院教授の言だが、ここから月末に掛け、出て来る4月の経済・産業統計などは悲惨になる。13日発表の国内の4月景気ウォッチャー調査では、現状判断DIが7.9、見たことない一ケタ台に落ち込んだ。内閣府の基調判断は「極めて厳しい状況にある中で、さらに悪化している」。一方、14日発表の米新規失業保険申請数は298万件(前週は317万件)、3月中旬から累積で3600万件に達しており、この日のパウエルFRB 議長も講演で政府の失業対策の必要性を言及している。米4月の小売売上は前月比-16.4%、前月は同―8.3%。5月のNY連銀製造業景況感指数は—48.5、前月の—78.2から改善(?)

一方、ワシントンDCの外出禁止令が6月8日まで延長(ワシントンDCの感染者数は6584人、死亡者350人)、米加国境閉鎖は6月21日まで延長の公算、などと伝えられており、世界的に制限継続と解除の攻防が続くと考えられる。なお、15日現在で全米9割の州で限定的な経済再開を発表している。

日本でも警戒姿勢を訴える基調が続くと思われるが、専門家会議に経済学者4人を入れている。ただし、東日本大震災後の復興増税派が複数いるとされ、経済対策に後ろ向きとなる公算がある(復興増税は今も続き、民主党政権失敗策の一つと見られている)。

5月8日、大阪大学微研は、「要事生成型二酸化塩素水溶液MA-Tが1分間の接触試験で新型コロナウイルスを有効に消毒できる」と発表した。MA-Tは(株)エースネット(未上場)がSARS、MARS対策で開発した除菌・消臭システムで、反応すべき菌やウイルスが存在する時のみ、二酸化塩素成分を水分中で生成する。含有量0.01%のほとんど水で人体影響はないと見られている(除菌率は98-99%)。

このニュースで驚いたのは、既に、日本の航空機のほとんど、羽田国際線トイレ100か所などで利用されている点。除菌製品はアルコール類、次亜塩素酸水など多種類あるが、今まではあまり広く知られていなかった。今後、急速に消毒製品群が多様化し、日本の消費文化に一段と磨きが掛かる公算が大きいと思われる。

MA-Tは19年度から国の産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラムに採択され、応用研究が行われている。代表的には、院内感染防止(マスクや防護服も消毒して直ぐに再利用可能となる)、保育園などの利用が進められている。

この先コロナウイルスとは共存せざるを得ないと見られており、感染リスクが無くなるわけではない。依然してウイルス自体の未解明な部分があり、とりわけ変異の実態が分かっていない。その中で経済活動を再開、上向きトレンド形成への環境作りがテーマになって来ると考えられる。

制限解除は世界的潮流となりつつあるので、その強弱に連動していくことになるが、綱引き構図は、感染脅威⇔経済対策から、感染持続と経済悪化度合い⇔既に打たれた経済対策の効果+自律回復力とのバランスに移行すると考えられる。第2波警戒の声が続くとともに、感染に強い構図作りが呼び掛けられている。例えば、免疫強化の体力作りが話題になり、「消毒文化」の拡大に賛同を集めやすい。人の心理として、こういった行動を行うと不安心理は軽減される。

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