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2020年09月23日

【会員専用 Weekly No.256】思わぬ円高、円105円割れで心理的圧迫感

会員様専用レポートです。

このレポートが、皆さんの資産運用の一助になれば幸いです。

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  1. 【思わぬ円高、円105円割れで心理的圧迫感】

  2. 【月初からの小幅調整は年金リバランスか】

  3. 【菅新政権発足、小さくとも早期に成果を出せるか注視】

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Weekly 9月21日

【思わぬ円高、円105円割れで心理的圧迫感】

SQ(先物、オプションの特別清算価格、市場はSQ直前に不安定な動きすることが多い)明け後の先週は、ドル建て日経平均は222ドル程度で推移した。反面、円高含みで円ベースの日経平均の足取りが重い。24000円台の戻り高値を一気に取りに行くムードになかなかならない(23500円は22000~25000円ゾーンの中間点で、綱引きが拮抗しているイメージ)。

日米の金融政策会合、または菅内閣発足を待っていたかのようにドル円がフシ目の105円を割れて来た。金融政策は日米とも現状維持で、先行き見通しを変える材料も見当たらない。投機筋の思惑的な円高仕掛けが発生している様には見えない。ただし短期筋にとっては、菅政権が強調している行政改革、デジタル化推進、携帯料金引き下げなどはデフレ要因で円高という見方もある。

黒田日銀総裁は、先週の記者会見で「安倍首相と共に辞任」の噂を軽く一蹴した。菅首相の「行革デフレ」懸念も話題性程度。敢えて説明材料を探すと、先行していたユーロ高が一服、中国人民元すら19年5月以来の高値水準にあり、幅広いドル安基調に円も影響を受けた。また、運用とは別世界の企業のドル資産売り-円に還流(ソフトバンクGの資産処分が代表的。9月末までに海外配当還流思惑などもある)の見方もある。

円の要因と言うより、ドル要因が大きい。木曜日発表の12日現在週間新規失業保険申請件数は86万件、前週の89.3万人から減少したが、市場予想85万件を上回り、労働市場の足踏み感を強めた。前日にFRBが発表した景気見通しで、20年成長率を6月時点の-6.5%から-3.7%に上方修正したが、方向感が強まった訳ではなさそうだ。なお、景気見通しはドイツ有力シンクタンク(キール世界経済研究所:20年ドイツ経済成長率予想は6月時点-6.8%→-5.5%)や台湾中銀(同+1.52%→+1.6%、21年見通し+3.28%)でも引き上げられており、世界経済が谷底に向かっているイメージにはなく、緩やかながら回復過程にあるとの認識。

恒例の9月BOA(バンクオブアメリカ)ファンドマネージャー調査もほぼその線となっている。「世界的景気回復の初期段階」49%に対し「リセッション状態」37%。「企業収益が向こう1年間に10%以上増加する」47%。株式オーバーウェイトは増加しているが、14年や17年の方が過熱感があったと伝えられている。今後のリスクにコロナ感染拡大を挙げている割合は、依然として30%と多い。次いで、ハイテクバブル、米大統領選、クレジットリスクの順。経済見通しも不透明だが、リスク要因も不透明と言ったところか。

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